大掃除では落としたい汚れの種類に合わせて洗剤を変えることが大切です。
最短で汚れを落とすために汚れの種類を知って、それに合わせた洗剤を選びましょう。
ガンコな汚れが落ちない時って、どうしたらいいかな?
汚れ落ちが悪いと思ったら、洗剤を変えてみるといいよ
ホントだ!びっくりするぐらい違うね!
物によってはこすり洗いも必要なくなるから、洗剤選びは大事だよ
この記事では、汚れの種類とそれに対応するおすすめの洗剤を紹介します。
あなたの洗剤選びの参考にしていただけると幸いです。
汚れの種類と対応する洗剤はこのようになります。
汚れの種類 | 主な汚れ | 対応する洗剤 |
---|---|---|
酸性汚れ | 食べ物、油、埃 皮脂汚れ、カビ | せっけん、有機溶剤、アルカリ性洗剤 酸素系漂白剤、塩素系漂白剤 |
アルカリ性汚れ | 水垢、尿石 | 酸性洗剤 |
汚れの種類と対応する洗剤が分かったら、それに合わせて洗剤を選びます。
特に、酸性汚れは汚れ具合と素材によって使うものを分けるといいです。
大掃除する時の洗剤選びの参考にしてもらえると嬉しいです
フルタイム共働き9年目です。数年前まで掃除が苦手で、妻と頻繁に喧嘩する毎日…
いろんな方法を模索したけど、家をキレイにすることが家族関係を良くする方法だと気づき、掃除を勉強。家族関係が良好になって、快適な住環境を手に入れました。
洗剤は汚れの種類によって使い分ける
洗剤は落としたい汚れの種類に合わせて使い分けることが重要です。
お家で出る汚れの種類は大きく分けて3種類
- 酸性汚れ
- アルカリ性汚れ
- 酸とアルカリの混合汚れ
理科の授業みたい…
汚れ落としは化学式でもできるんだよ
そうなんだ!難しそう…
表現するのは難しいけど、仕組みを知ってれば掃除も楽になるよ
酸性汚れとは?落とすには洗剤+こするor拭き取り
酸性汚れとは、油などの有機物を含む汚れで生活のほとんどは酸性汚れです。
- 埃
- 皮脂汚れ
- 食べもの汚れ
- 石鹸カス
- カビ
酸性汚れ自体はシミになる前なら洗剤をかけてスポンジでこするか、拭き取りで落とせます。
しつこい汚れの場合はつけ置き、こすり洗いが必要。
- せっけん(界面活性剤)
- 有機溶剤(アルコールなど)
- アルカリ洗剤
- 塩素系漂白剤
- 酸素系漂白剤
物の表面に着いた汚れが多いね
うん!割と簡単に落ちるけど、素材にしみ込んだ汚れは落ちないよね…
確かに…、カビとかは素材を変色させるから落ちない事も多いよね
アルカリ汚れとは?落とすにはクエン酸+つけ置き&こする
アルカリ汚れとは、物質の中の無機物が沈殿、固着した物です。
- 水垢
- 尿石
- さぼったリング
アルカリ性の汚れは水分に溶けていた無機物が乾燥などにより固着した汚れです。
頑固な汚れのことが多く「つけ置いて、こすり落とす」が基本です。
- クエン酸
酸性汚れと比べると洗剤が少ない…
汚れが無機物だけだからね
混合汚れとは?落とすには2度洗い
混合汚れは酸性とアルカリ性ふたつの汚れが混じったものです。
- 石鹸カス
- 蛇口周りの汚れ
ふたつの成分が合わさった汚れで、アルカリ洗剤、酸性洗剤で2度洗いが必要です。
試す順番は、アルカリ性→酸性の順で試すことが多いです。
落ちなかったら、違う方法を試す
2種類のやり方をすればあっさりと落ちるよね
おすすめの洗剤と使い方
汚れの種類が分かれば後は洗剤を使い分けて、目的に合わせて掃除するだけです。
けれど、どの洗剤がしっかりと落ちるのか分かりませんよね。
なので、種類別でおすすめの洗剤を紹介します。
せっけん系の界面活性剤
界面活性剤の洗剤と言えば食器用洗剤やウタマロが有名
- 洗浄力が弱い
- 泡立ちがいい
- 肌、環境にも優しいことが多い
わが家は食器用洗剤で代用します。
ほとんどの物に使えて、汚れ落ちもいいです。
使い方はご存知の通り、混ぜて擦る、拭き取るだけ。
ただ、界面活性剤はこすり洗いが基本で、こすらないと汚れが落ちません。
界面活性剤の仕組みが物と汚れの間に入り込む性質なので、界面活性剤を物と汚れの間に入れる必要があるからです。
食器用洗剤で何を選ぶかに関していえば、正直好みなのであなたが好きな物を使うのがいいです。
うちはキュキュットのレモンの香り♡
有機溶剤
有機溶剤というと聞きなれないかもしれませんが
家庭ではアルコールをよく使いますよね。
- 少しの油なら溶かす
- 殺菌力が強い
- 素手でも使える
- 揮発性が高いから扱いやすい
- 塩素系洗剤と混ぜない
アルコールは揮発性が高いので少し欠ける程度ならほとんどの製品に使えます。
日ごろの掃除でも少しの汚れならスプレーして拭くだけで落とせますね。
殺菌力が強いわりに、素手でも扱えるのでとても便利な洗剤です。
扱いやすい洗剤ですが、注意する事もあります。
- 塩素系洗剤と混ぜない
- 使えない製品がある
塩素系洗剤と混ぜると、有毒な塩素ガスが発生するので絶対に混ぜない。
- 塗装してある物
- アクリル樹脂
- 白木や銅
- 食品
少しの油汚れならすぐに落ちるから楽♪
洗剤が残らないから、最高に使い勝手がいいね
アルカリ性洗剤
キッチンのしつこい油汚れを落とす時に使います。
汚れに直接作用するので場合によってはこすらなくてもよごれが落ちる。
重曹、セスキ炭酸ソーダ、炭酸ソーダなどが有名です。
おすすめはセスキ炭酸ソーダ(粉末タイプ)
- 泡立たない
- 油汚れが凄い速さで落ちる
- 単品では無臭
- 反応すると独特の臭い
- 素手でも使える
- 煮沸すればより強力なアルカリ洗剤になる
- 塗装面やコーティングにも反応するので注意
セスキ炭酸ソーダをおすすめする理由は
- 素手でも使える
- 水によく溶ける
- 煮沸しても使える
個人的に素手で使えるのがいいです。
セスキ自体は入浴剤にも使われることがあるので低刺激です。
肌が弱いい人にはおすすめしませんが手荒れも少なく扱いやすいです。
実際に使ってみると、油と反応した時には独特の臭いがします。
煮沸すればより強力なアルカリ洗剤、炭酸ソーダになるので別で洗剤を購入する必要がありません。
重曹も同様に煮沸すれば、セスキと同様の成分になりますが水に溶けないので使い勝手が悪いです。
セスキは便利だけど、ニスやコーティングがはげる
子供のイスの塗装をはがしちゃったよね…
あの時はごめんなさい…
食品汚れが簡単に落とせるセスキ炭酸ソーダですが、製品の塗装も剥げてしまうので注意が必要です。
木製や金属製品でコーティングがしてある物に使う時には使用後の水拭きと乾拭きを徹底して行いましょう。
泡などが出ないので分かりにくいですが、拭き残しがあると徐々に塗装をはがします。
- アルミ製品
- 表面加工のある家具
- やわらかい素材の床・家具・塗装面
- 水洗いできない物
- 畳
- ワックスなどのコーティングをしてある物
酸素系漂白剤
オキシクリーンやワイドハイターが有名
主成分は過炭酸ナトリウムや過酸化水素です。
洗浄力が強いので汚れ落ちもいいですが、使える物も限られるので注意が必要です。
- 基本的に無臭で扱いやすい
- 塩素系よりも洗浄、殺菌効果がマイルド
- 40℃~60℃のお湯だと効果が高い
- 基本的に手袋が必要
- 成分が残りやすく揮発しないので水洗いが必須
わが家ではオキシクリーンを使います。
特に、お風呂の床に使うと効果が高く、溝についた湯垢や石鹸カスまで浮き上がります。
素手で扱うと手荒れをするので、手袋が必要です。
気化しにくいのでマスクは不要ですが、洗剤が残りやすいので水洗いが必要。
洗浄力が強いので、毎日使うと素材そのものを傷める可能性もあるのでわが家では大掃除の時ぐらいしか使いません。
- ステンレス以外の金属製品
- 表面加工のある家具
- やわらかい素材の床・家具・塗装面
- 水洗いできない物
- 畳
- ワックスを塗ってある製品
オキシクリーンは結構使い勝手がいいよね
アメリカ版と日本版があるよね!
うん!界面活性剤がはいってるかどうかの違いでしょ
そうそう!泡が出るかでないかの違いだったよね
私は泡が出る方が洗った感があって好き
じゃあ、アメリカ版の界面活性剤入りだね!
塩素系漂白剤
キッチンハイター、カビキラー、キッチンブリーチが特に有名
次亜塩素酸(塩素)が主成分で洗浄、殺菌作用が強いので、簡単に掃除ができてキレイになります。
しかし、効果が高い分危険もあるので十分な注意が必要です。
- 独特のにおいがする(プールのにおい)
- 洗浄、殺菌効果がどの洗剤よりも強い
- 人体にも有害なのでマスク、手袋が必須
- 酸性洗剤と反応して有害な塩素ガスが出るので注意
- 漂白剤なので物の色素を落とす力が強い
わが家では基本的にキッチン泡ハイターを使います。
- 液だれしない
- すぐ使える
一般的なボトルタイプだと液だれしたり、こぼしたりするのでスプレータイプは使いやすいです。
泡で出てくるので、流れ落ちずに対象物にくっつきます。
面倒な計量も必要なく、シュシュっとスプレーして少し擦るだけで汚れもぬめりも簡単に落ちるのでスプレータイプだけでもいいと思うほどです。
簡単に使えますが、以下の3点だけは守って使用しましょう。
揮発性が強いので
特に、クエン酸とアルコールは水回りの大掃除で使用する事もある洗剤で洗い残しがあると反応します。
洗剤は基本的に無色透明なので洗い残しがあっても分かりません。
以下の対処法が有効です。
- 掃除する日を分ける
- アルカリ洗剤で中和する
- 大量の水で十分にすすぐ
可能なら、2日間に分けて掃除すると一番安全
- ステンレス以外の製品
- 表面加工のある家具
- やわらかい素材の床・家具・塗装面
- 水洗いできない物
- 畳
- ワックスを塗ってある製品
危険だから、注意が必要!絶対に混ぜちゃだめだよ!
しっかり換気もして使う事が大事だね
色素を壊す力を持っているので、使うものには注意が必要。
塗装してある物の場合、塗装をはがしてしまいます。
酸性洗剤
クエン酸が有名
食品にも含まれる成分です。
主に水からでたミネラルなどの無機物が固まったものに使います。
特に、金属に付着した水垢やトイレの黒ずみ、尿石に有効です。
しかし、アルカリ汚れは酸性汚れと違って固形汚れなのでなかなか落ちません。
物理的な擦り洗いが必要。
- 独特の刺激臭がする
- 素手でも扱える
- 40℃程度のお湯の方が効果が高い
- 水垢、尿石に有効
- つけ置きが基本
- 塩素系洗剤と混ぜると有毒ガスが発生する
わが家は粉末タイプと泡タイプを使ってます。
特に泡タイプはめっちゃ便利です。
- 流れ落ちない
- すぐ使える
泡のおかげで蛇口周りの掃除が楽になりました
掃除が楽になるのは最高だよね
楽にはなりましたが、汚れがアルカリ性で無機物が固まったものなので、擦り洗いが必要です。
洗剤をつけて雑巾などで少し擦った程度では落ちません。
擦り洗い専用の道具が必要です。
先日、お風呂の水垢取りをした時は鍋の焦げ落としがめちゃくちゃ使える事に気が付きました。
傷がつくこともあるので優しく使います。
100均にもあるので大掃除の時にお試しください。
※酸性なので、塩素系漂白剤とは絶対に混ぜないでください。
塩素ガスが発生するので危険です。
まとめ
汚れの種類とそれに対応する洗剤を紹介しました。
大掃除には洗剤が必須である程度の知識があれば洗剤選びにも迷わず、汚れを諦めることなく、最速で掃除を完了できます。
あなたの掃除を手助けできると嬉しいです。
復習になりますが、汚れは大きく分けると2種類
汚れの種類 | 主な汚れ | 対応する洗剤 |
---|---|---|
酸性汚れ | 食べ物、油、埃 皮脂汚れ、カビ | せっけん、有機溶剤、アルカリ性洗剤 酸素系漂白剤、塩素系漂白剤 |
アルカリ性汚れ | 水垢、尿石 | 酸性洗剤 |
6種類の洗剤を使い分けると上手く掃除を終わらせられます。
それぞれたくさんの商品があり迷いますが、商品による違いは少ないです。
洗剤の種類を変えることが時短掃除につながり、掃除を諦めないで済みます。
洗剤選びよりも、お掃除の知識の方が大事
色んなやり方を知ると、めっちゃキレイにできるよね!
この記事で紹介した洗剤があれば、家庭内の掃除で困る事はかなり減ります。
大掃除を完遂して、キレイなお家を維持しましょう。
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